2011年9月27日火曜日

はりは痛いのか、

 はりと聞くと「痛い」・「血が出るのでは?」などと患者さんからは質問されることが有ります。  鍼灸の免許を取って、30年。こういった話しは昔からずっと聞いてきました。 ということは、未だ、痛いはりをしている人がいかに多いかという話しになるのではないかと思います。  考えてみれば、はりは金属でできていますから、それを身体に差し込むとなれば、痛みが出るのは当たり 前、  皆さんも経験があると思いますが、注射、ほとんどは看護師さんがやってくれることが多い訳ですが、痛 い場合と、そうでない場合があると思います。なぜなんでしょう。 あれも、注射針は、金属でできていますから、刺せば痛い。でも、人によっては痛くなく受けることができ ます。  その違いとはなんなのか、やはり、それは「技術」ではないかと思っています。  注射など、逆に医師である先生にやってもらうとかなり痛かったりしたことが有りませんか、  私も最初、自分にはりを刺した時にはきっと痛かったんだろうと思います。→覚えていません。  さて、はりの治療の場合、注射ではないので、1本ですむことはまず、有りません。 となると、全身にはりを刺される訳で、それがいちいち、チクリ・チクリと痛くては、治る・治らないの前 に、不快感でもしかしたら、このまま帰りたい、なんて思うかもしれませんね。  もし、このブログを読んでいる皆さんの中で、鍼灸師の方がおられましたら、自分のしているはりが、痛 いのか、そうではないのかを、よく検討して頂きたいと思います。  練習を重ねることによって必ず、痛くなくはりをすることはできます。 痛くなく、はりをする為には、押手の親指と人差し指の合わせ方の圧力など、この2本の指の関係が大きく 関わっています。 この押手が、常に一定の状態に保たれている人のはりは、痛くないという研究を以前、聞いたことも有りま す。  私自信も、これからも、痛くなく気持ちのよいはりができるように、修練を重ねて行くつもりです。  最近、何人かの患者さんから、「はりって痛くないんですね」などと言われ、以前受けていたはりは、大 変痛かったという話しを、連続で聞きましたので、思わず書いてしまいました。  20代・30代の若者から、こんな話しを聞かされるのは、情けなく思います。私が免許を取った頃と何 も変わっていない。

2011年9月11日日曜日

お灸のすすめ

 みなさん、こんにちは、  そろそろ夏も終わりに近づいたせいか、せみの声も小さくなりつつある。 ツクツクホーシというのか、彼らが活躍する時期だ。  さて、こうなると、体の方はやや、だるさというのを感じる様になってくる。 そこで、おすすめしたいのが、「お灸」。 通常はもぐさをひねって立てそこに火をつけて燃焼させるが、当院では、棒灸といって、 もぐさを練り固めたものを局所に近づけて、熱を与えるという方法で行っている。 この方法だと、痕も残らず、大変好評。 時々、背中に大きなお灸の痕を残している方もおられるが、かなりあつかったのではないかと 想像できる。 暑いからといって、効果が高まる訳ではないことをよく知って頂きたい。 丁度良い熱感というのがある。  もし、このだるさという症状が最近出始めて来た方、他の症状ともにらみ合わせて 自宅でできるポイントをお知らせしますので、ご来院の際は、お気軽にお聞き下さい。  棒灸の他、長生灸または、せんねん灸でも可能。