2011年10月18日火曜日
信頼関係
実家の治療室で患者さんを診ていると、
先日、心臓がドキドキするので、近くの医者に行ったんですよ。
患者 「先生、最近思うことがあってか、心臓がドキドキするんです」
医者 「う~ん、それは、心筋梗塞かもしれないねぇ。心電図を取ってみるか」
患者 心電図を取ると 「あれっ。ドキドキしなくなっちゃった。」
医者 「あぁ、大丈夫だね。何でもないよ。でも、念のために薬を出しておくから」
患者さんと共に、大笑いになってしまった。
いやぁ、しかし、何の薬を出されたんでしょうね。
この方、87歳になる山形出身の元気なお年寄り。
毎日忙しく、あちこちの活動に参加している。
もう、20年前ぐらいになるだろうか、この人の娘さん、その頃だったから、
30ちょい過ぎぐらいだったと思いますが、「自律神経失調症」と診断されたということで、
私の所にきました。
当時は、私の勝手な想像ですが、病名が付けにくいと「自律神経失調症」としていた
様な感じもなきにしもあらずで、結構そんな人が来られていました。
彼女もしばらく通ってきていましたが、ほどなくして来なくなった。
と、思ったら、上記に書いた自分の母親を紹介してきました。
「○○○ちゃん、どうした?」
「いやぁ、すっかり治っちゃって毎日元気に会社に要ってるよ...」
ということで、20年間このお母さんとマンザイのような治療の一時を過ごさせて貰っていると
いうところです。
実際、もう一人の娘さんに付き添われて来た時、
「お母さんと先生はマンザイでもしているのかと思うようなものだ...」
などと言われたものでした。
山形のあの調子でしゃべられるとこちらも、ついつい乗せられてペラペラと笑いながら
しゃべってしまいます。
しかし、心電図を取っただけで落ち着けたというのは、やはり、医者に診てもらったという
安心感があるのかなと思った次第です。
多分、この患者さんが私の所では一番長い付き合いの方だと思います。
2.3ヶ月に1度の割合で来ています。
時々、近くの整骨院などにも行っているようですが、「やっぱりここじゃないとだめだ...」
などとは言ってます。まぁ、嘘でもそんなことを言ってくれるのは有りがたいことです。
これからもきっと彼女が来る度に、マンザイはつづくものと思います。
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